| 2002年12月号は セバスチャンくん・モーリスくんをご紹介です♪ |
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| セバくん＆モーリスくん。とっても甘えん坊さんのふたりです♪ |
セバくん(セバスチャン)は６歳半になるノルウェージャン・フォレスト・キャットの男の子。 モーリスくんは５歳半でチンチラシルバーの男の子です。 時期こそ違いますが、ふたりが生出さんに出会ったのは世田谷区にある同じペットショップでした。
もともと猫が大好きな生出さん。幼い頃から猫と一緒に育ってきましたが、旅行の時や 最後までの責任の事を考えると新たに自分で飼う事にはどうしても躊躇していたそうです。「でも欲しい……やっぱり猫が欲しい……。」日に日にその気持ちは強まるばかり…。
その頃の生出さんは一人暮らしで自宅と仕事場が同じ場所…と、猫と暮らすにはとっても好条件。 お天気の良いある日、外で掃除をしていた大家さんに「ここって猫はダメだったんですよねー？」 と、だめもとで聞いてみたところ、大家さんは「外に出さなければいいよ！」と、すんなりＯＫの返事!!! 数日後には、５ヶ月になるセバくんが生出さんのお部屋を走り回っていました♪
もともと大きな猫種のノルウェージャンですので、ペットショップでは、すでに子猫というより成猫に近いサイズでした。そして、今では誰もがびっくりして叫ぶ（？）ほどの巨大（!!）な猫ちゃんになりました！ それから丁度１年後にやって来たのがチンチラのモーリスくんです。セバくんのキャットフードを買いに 行ったつもりが、この子も一緒に連れて帰ってきてしまったそうです。
ふたりとも性格は違うのですが共通しているのは、いつも一緒にいるせいか、すっかり甘えん坊に育ってしまった事です。セバくんは絶えず人の傍にくっついて回り、いつ抱き上げてもらえるのかと心待ちにしています。
「抱っこして欲しいニャ～」
セバくんはとにかく重いので、生出さんもすぐに腕がしびれて降ろしてしまうのですが、 “フーッ”と怒らてしまうそうです。
生出さんがテレビを見ようとソファへ腰掛けると同時に膝の上にジャンプしてくるのもセバくんです。 太っているのに加え、今は冬の毛も生え揃ってきたので抱き心地はぬいぐるみ（ちょっと重いけど） のように気持ちがいいセバくん。タヌキに似た風貌（生出さん談）と左右に身体を揺らして歩く姿はとっても ユーモラスで皆の人気者です。
セバくんのもう一つ良いところは呼んだらすぐ走って来る事です（ツメを切る時とお尻を洗う時以外は…）。 また、虫、虫と言って壁を指差すと必死に走って虫を探します。最近は何故かあまりやってくれないそうですが、以前は紙を丸めて作ったボールを投げると咥えて持って来る芸も自慢でした。
こんな愛嬌たっぷりのセバくんでも嫌な事があったようです。それは１年半前、今のお家に引っ越してきた 時でした。住み慣れたお家を離れた事がよほどショックだったようで２週間ほどフーッフーッと怒りっぱなし…。そして食欲もあまり ありませんでした。その後、分かった事ですが、いままでモーリスくんに対して主権を握っていたセバくんが、引っ越しと同時に 多少譲歩するようになったのです。これまでモーリスくんの居場所はいつもセバくんが勝手に取っていたのですが、新居になってからモーリスくんの権限が増し、色々な面でセバくんは遠慮するようになったのでした。
そんなセバくんに対して最近少し自己主張できるようになったモーリスくん。 最初は触る事もできないほど強い警戒心を持った子猫だったそうです。 生後わずか数週間でペットショップへやってきたネズミのように小さい子猫。きっと母猫や人間の愛情も受けずに大量生産されたチンチラのひとりだったのでは…、と生出さん。 やっと触れるまでに２年、抱っこできるまでには３年もかかりました。 でも今ではセバくん以上の甘えっ子です！
「今は大丈夫だよ♪」
そんなモーリスくんにも最初の１年目に悲劇が起きました！ある朝、モーリスくんが３階のベランダから 飛び下り（落ち？）てしまったのです！そんな事とは知らずに生出さんはそのままお出掛けしてしまったそうです。 雨の激しく降る夜、帰ってきてモーリスくんを探してもどこにも見当たりません。 もしかして!?、と悪い予感が…。
必死で外を探し廻っても雨の中を走ってるのは車だけ。 「ネコ探してます」の張り紙を作らなくてはと肩を落とし半べそ状態で家に帰ってみると階段の片隅に何かの気配が！よく見てみると真っ黒で泥と枯葉まみれのモーリスくんがうずくまっていました。生出さんが「モーリス！」と叫ぶと耳をつんざくような大きな「ニャーー！」の返事!!! 何と転落してまる1日、雨の中にいたのです。
家以外の世界など見た事がなかったのに、さぞ心細かった事でしょう。 前脚の骨と歯が一本折れてしまいましたが、治療も受け今では元気一杯！「でも見つけたあの時は本当に嬉しくて涙がでました。」と生出さんは振り返ります。
シッター中のふたりの様子はというと、初めにセバくんが「誰がきたのかなぁ？」とお出迎えしてくれます。モーリスくん は、ちょっと警戒ぎみで隠れていますが、大好きな缶詰めを開けるといい香りにつられてふたり共でてきてくれます。
「早くご飯ちょうだいよ！」
好きなことは、ベランダに出ること♪窓を開けるとベランダに飛び出してゴロ～ンとご機嫌に寝転がるセバくん＆モーリスくん。いつも、とっても良い子にお留守番しています♪
新しいお家にもすっかり慣れたふたり。普段はお部屋で追っかけ役、追い掛けられ役を替わりばんこに元気よく遊びます。 そして、セバくんが怒られると心配して様子を見に来るモーリスくん。生出さんご夫婦が喧嘩をした時、セバくんが 奇妙な声をあげて仲裁に入ることもありました。そんなセバくんとモーリスくんは、生出家にとってどちらも欠く事のできない大切な家族の一員です♪
