2005年9月号は ライナスくん・ニルスくん・リランくん・ショコラちゃんをご紹介です♪ |
猫種も性格もそれぞれ違いますが、みんなとっても仲良く暮らしています♪ |
子供の頃から暮らしの中には常に猫ちゃんがいた吉塚さん。
ご結婚される以前も、ご実家で6匹の猫ちゃん達と一緒に暮らしていました。
ご結婚後、社宅に住むようになり、社宅では当然動物は飼えないだろうと思っていた所、規約には、“動物不可” とは記載されて おらず、お隣でも小型犬を飼っていることが判ってからは、「猫が欲しい病」 に苛まれることになったそうです。
猫のテーマパークで見たノルウェージャン・フォレスト・キャット(NFC)が頭から離れず、ご主人に内緒でNFCのブリーダーさんをネットで探し続け、1997年晩秋。 もうすぐ仔猫が生まれるという仙台のブリーダーさんを見つけ早速連絡。 生まれた仔猫を譲っていただく約束を取り付けました。
そして間もなく3匹の仔猫が生まれ画像がサイトに紹介されました。 その中の1匹に一目ぼれをして、家の子に迎え入れることに。 それがライナスくんです!
名前も決まり、引渡しの日も決まり、迎え入れる準備が万端に整ってからも、まだご主人には内緒のままでした。 キャリーバッグやベッド・オモチャも内緒で買ってきて、押入れの中に隠していた奥様。 1998年2月、毎年恒例のスキー旅行に、 「今年は行かない…」 とご主人に言うと、やはりおかしいと思われたのでしょう、「何か買ったのか?もしかして猫?」 と、 奥様が打ち明ける前に見破られてしまいました。 しかし、来ることが決まってしまったものは仕方ないと、ご主人もしぶしぶ納得されたようです。
仙台駅の待合室でブリーダーさんと待ち合わせてライナスくんを受け取ることが決まり、引渡し当日、わくわくしながら 東北新幹線に乗った吉塚さん。 仙台駅に着き待合室に行くと、一緒に生まれた兄弟と一緒にライナスくんがおり、 待ちに待ったライナスくんに会うことができました!!
ライナスくんを入れたキャリーバッグを抱いて、猫との生活が始まる喜びを胸に一路東京に向かいます。 ライナスくんは、 新幹線の中でも、都内の地下鉄でもまったく鳴くことなく寝ていました。 この子は神経が図太いのか、とてつもなくおっとりしているのかと感心したそうです。
それからライナスくんと吉塚さんご夫妻との新しい生活が始まりました。 ご主人はまったく猫を飼ったことはありませんでしたが、 動物は好きだったようで、一緒に暮らしてしまえばかわいさ100倍。 奥様以上の親バカ&猫バカになってしまいました。(笑)
小さい頃はよくベランダで遊んでいたライナスくん。 手すりが比較的高いので、ちょっとぐらい目を離しても大丈夫と思って 油断していたそうです。 ある日いつものとおりライナスくんをベランダに出し、ほんの少しベランダを離れて戻ってみると、 そこにライナスくんの姿がありません! 1階だったので落ちて死ぬことはありませんが、すぐ前が交通量の多い道路です。 どうしてよいか分からず、声も出ずベランダできょろきょろしていると、お隣の奥さんが、「手すりの上を走っていった」 と教えてくれました。 いつの間にか手すりに飛び乗れるようになっていたのです。
幸いそのときは、2軒隣のお宅のベランダの手すりに居て、名前を呼ぶとすぐに戻ってきてくれました。 本人も手すりに乗って 走ったはいいけど、どうしていいかわからなかったようです。 お隣の奥さんへのお礼もそこそこに、ライナスくんを抱きしめたままへたり込んでしまったそうです。
ライナスくんが吉塚さん宅に来てから4ヶ月。 共働きのため、小さなライナスくんにひとりで長時間お留守番させるのが可愛そうだと言うことで、兄弟を増やすことになりました。
その頃にはご主人もかなりの猫好きに変身していて、「弟は、“ソマリ” がいい!」 と言い出すまでに…。 早速ブリーダーさんを探し、 生まれて1ヶ月ほどのニルスくんを見つけました。 ニルスくんを初めて見たときは、「なんてきれいな色と声なんだろう」 とビックリしたそうです。
ニルスくんはやんちゃで活発、ライナスくんはその素早さについて行けません。 この時点で、ライナスくんは、“おっとりドンくさ 君” であることが確定しました!(笑) ニルスくんは食いしん坊で人間が食べているものは何でも欲しがります。 食卓の上におかずを置いてうっかり目を離すと、すぐに茶色い頭の泥棒が現れて盗み食いを始めます。
「あれっ? ご飯じゃなかったニャ・・・」
そして、ライナスくんとニルスくんが来てはじめて迎える夏、面白いことに2人ともスイカが好きなの事を発見したそうです。 スイカをつぶして果汁を出すと、スイカに顔を突っ込んで口の周りの毛を真っ赤にして美味しそうに舐めます。 スイカのほかメロン、桃缶の汁、水羊羹も大好きで、大きくなった今でもスイカ好きは変わっていません。
さらに変なことに、ビニール袋に頭を突っ込むのも好きなライナスくんとニルスくん。 頭よりちょっと大きな位のビニール袋に頭を突っ込んで、被ったままうろうろ歩くそうです!!(普通は後ろに下がっていくのですが…) ガサガサ音がすると、「被せて~!」 と近寄ってきて自分から頭を突っ込もうとする変猫兄弟です。(笑)
そんなライナスくんとニルスくんとの生活が始まってからしばらくして、ライナスくんの、“おっとりぶり” を再確認する事件(?)が起きました。
吉塚さんが会社から帰宅するとニルスくんの姿しかありません! 朝出る時はちゃんとふたりともいましたがライナスくんの名前を呼んでも返事がないのです!
窓も玄関もきちんと鍵は閉まっており外に出られるはずはなく、まさか泥棒が入ってきて窓を開けた瞬間に外に出たのかも?、とあらぬ想像をし、外に居るはずが無いとは思いながらも社宅の周りを名前を呼びながら探したそうです。
涙目で部屋に戻って見ると、ニルスくんがテレビ台の上に乗って壁との隙間を除いています。 「お兄ちゃんどこに居るか知ら ない?」 とニルスくんにたずねた瞬間、テレビ台と壁の隙間にすっぽり挟まってキョトンとしているライナスくんを発見! 全身から力が抜けてその場にへたり込み、前日テレビ台を動かした記憶がよみがえったそうです。
それまで壁にぴったりくっつけていたのを、ちょっと隙間を空けたのです。 隙間にジャストフィットして身動きが取れなくなってしまったライナスくんをゆっくりと引き出し、怪我をしていないか確認したところ、幸いにもどこも傷めたところは無く、すぐにニルスくんと遊び始めました。 いつからそこに居たかは分かりませんが、一言、「ニャー」 と鳴いてくれればあんなに大慌てしなくて済んだのに…とライナスくんの、“ おっとりぶり ” を再確認した吉塚さんです。
「トイレに挟まってる訳じゃないよ!」
その後、社宅からマンションに引っ越し、手すりに座って外を見ているライナスくんとニルスくんは、珍しさも手伝ってマンション のちょっとしたアイドルになりました。 外から「キャーかわいい、お人形みたい」という声が聞こえてくると、うれしくて思わず顔がにやけてしまう吉塚さんです!
そんな中、もう1匹欲しいねという話になった吉塚さんご夫妻。 種類はまたもやご主人の希望で、「ベンガル」 に決まりました。 ベンガルのブリーダーさんを探すのは大変でしたが、やっと見つけた愛媛のブリーダーさんのところには、もう少しで生まれる お母さん猫が居ました。 そのお母さん猫から元気に生まれてきた仔猫、それがリランくんです。
2000年6月、リランくんはは愛媛県松山市から飛行機に乗ってやってきました! 空港に迎えにいくと、貨物ターミナル(猫は荷物 扱い・・・)で仔猫の声が聞こえてきました。 松山からずっと鳴いていたようです。 羽田からお家に帰るまでの、空港や駅構内で鳴き声の轟くこと轟くこと…。
リランくんはニルスくんよりもやんちゃです。 一時もじっとしていません。
「さぁ! 暴れるぞ~!」
障子破りはするし、カーテン登りはするし、破壊の限りを尽くしてくれました。 おまけに甘えん坊でいつも奥様の後を追いかけては、「かまってかまって~」 とせがみます。 大声で鳴きながら部屋中を走り回ったり、「なんとも犬っぽい猫です」 とおっしゃる吉塚さんです。
そんなリランくんにも思いもよらない事件がおこります。 ある夏の日のこと。 みんなをベランダに出してあげてる時、何かを、 「じー」 っと見ていたリランくんが、「ぎゃっ!!」 と悲鳴をあげ、パニックになり必死に前足を舐めていました。 しばらくすると前足が腫れてきたので、蜂にちょっかいを出して刺されたことが判りました。
様子を見ているとゲーゲーと吐き出してしまったので慌てて病院に駆け込み注射と点滴をしてもらいますが、それでもリランくんは 一晩中吐き続けてしまいます。 次の日には熱まで出てきたのでとうとう入院させる事に…。 「それまで病気1つした事も無いのに、 私の不注意でリランに苦しい思いをさせてしまって涙が止まりませんでした」 と悔やむ奥様です。
発熱・嘔吐が続くようなら開腹手術も…とお医者様に言われましたが、幸いにして3日目くらいには状態が落ち着いて退院する事ができました。 1週間近く食事ができず点滴だけだったので、太めだった身体はがアバラが手に触るほど痩せてしまいま したが、その後は順調に回復し、現在ではまた健康いっぱい・元気いっぱい+ちょっと太目のリランくんに戻っています♪
もう猫は増えないだろうと思っていた2001年秋、ご主人とテニスをした帰り道に小さな仔猫が1匹、近くの野良猫さんたちのお腹の下にもぐりこもうとモゾモゾしていました。
近くには同じような年頃の仔猫はいなかったので、どうやら親猫とはぐれてしまったようです。 そこは比較的交通量のある交差点付近。 1ヶ月ちょっと位の仔猫が親無しで一人で生きていくにはかなり厳しい条件です。 すでに家には3匹も居るしどうしようと葛藤することしばし、放っておくこともできず連れて帰ることになりました。 そうして吉塚家にやってきたのがショコラちゃんです。
拾った時は埃まみれでしたが、お家に帰って身体を拭いてあげると、シャム系の毛皮ではありませんか!? 病院の先生にも、「こんな のが落ちてたのですか?」 とビックリされたことは言うまでもありません。
拾った当初は痩せっぽちでみすぼらしかったショコラちゃんですが、今ではすっかり美猫となり、吉塚家で一番、「お血統書様」 らしく見える猫ちゃんになりました(笑)
吉塚家唯一の女の子。 普段はおとなしく一人遊びをしていますが、時には身体が倍以上あるライナスくんやニルスくんを待ち伏せ しては飛び掛るというやんちゃぶりも発揮! お兄ちゃんたちを手玉に取り、すっかり吉塚家の女王様として君臨しています。
もちろん奥様もご主人も召使です!(笑) ブルーの丸いオメメで見つめられると、何でも言うことを聞かずにはいられません。
ただものすごい人見知りのため、吉塚さんご夫妻以外の人には滅多に姿を見せることはありません。 「こんな美人でかわいい子を皆に自慢したいのですが、それが叶わないのがちょっと残念!」 とおっしゃる吉塚さんです。
そんな吉塚さん宅にお世話に伺うとまずライナスくんが、玄関でお出迎えしてくれます。 ニルスくんは台所に立つとすぐに側に来て、オヤツのササミをもらうまでは側を離れません! リランくんは、いつも元気にお部屋の中を走り回り、私たちにもその、“やんちゃぶり” を披露してくれます☆
恥ずかしがりやのショコラちゃんは、大体、麻袋やベッドの下に隠れていますが、そ~っと覗くとかわいいお顔で、「何か御用?」 とみつめてくれます♪
「お昼寝の邪魔しないでニャ!」
2003年秋に再度お引越しをした吉塚さん。 新しいマンションはベランダがとても広いのですが、16階なので危険で猫ちゃんたちを出してあげられません。 代わりに設置された大きな猫タワーに乗って、窓から東京タワーを眺めたり、ベランダにやってくる鳩さんにみんなで大騒ぎしたり、仲良くお昼寝したりと毎日が充実!
たまに喧嘩をしたりもしますが、みんなとっても幸せに暮らしている吉塚さん宅の猫ちゃんたちです♪