2006年7月号は さらんくん・くるんくん・茶々ちゃん・しし丸くんをご紹介です♪ |
性格もそれぞれ違いますがみんな大切な山本家の宝物です☆ |
◆今月は、“山本さんが直接みんなのお話をしてくださいました” バージョンです♪
まずは、くるん&さらん。 この子達は、本当にある日突然!我が家に舞い降りました。 当時、うちにはチンチラシルバーの男の子(蘭丸)がいたのですが母の友人から電話があり、「ある事情で猫をもう飼えなくなった。 できれば貰ってもらえないだろうか、でなければ保健所に」(!)と。
半ば脅された形で、“風”(ヒマラヤンの女の子)が我が家の一員になりました。 その時、風はもう13才。 余生をうちでのんびり過ごさせてやろうと思っていたのです。 幸い蘭丸とも仲良しになりました (ってか尻に敷かれてた)。
そして、うちに来て一ヶ月たった頃の朝、私は誰かに耳を引っ掻かれる痛みで目が覚めました。 風はいつも私と一緒に寝ていたので、寝ぼけてるのもあり初めはてっきり風だと。 でも、風にしては爪が細すぎる・・・ん?私の右腕枕で寝てるのは確かに風、でも痛いのは左耳・・・ん? 蘭丸は一人寝の子だし・・・、んじゃこれは・誰???(@_@;)
ハッキリ目が覚めた私は、寝たまま手を伸ばし恐る恐るそれを掴み顔の前に。 次の瞬間、ホントにマジで、「なんじゃこりゃあーーーーーーーーーっ!!!!!」 掴んだ手の中には真っ黒な、小さい、やたらジタバタするエイリアンがいました。 そっと布団を持ち上げると、そこには風のおっぱいに吸い付いているもう一匹のエイリアンが・・・・・。
これが、くるんと さらんとの出会いです。
もちろん妊娠していた事は私たちはもちろん、前の飼い主さんも全く知りませんでした(急に太ったなあ~、とは思ってたんですが・・・)。
後で前の飼い主さんに聞いたところ、一度発情期の時、家出したことがあったそうです。 その時に出来ちゃったんですねぇ~(~_~;) 前の飼い主は、「ビニールに入れて捨ててちょうだい」 と言いやがりました(怒)。 出来るわけが無い(--〆)×無限大!!!!
「でもどうする?」 「どうしよう」 と言ってる間に15年経過(爆)。
私にとって生まれて初めての赤ちゃんからの子育てでしたが二匹とも元気に、尚且つメッチャ優しい、ウルトラ甘えん坊の良い子に 育ってくれました。 ブチャイクですが自慢の息子です(*^。^*)・・・・・・・・さらんは育ちすぎたかもしれない・・・・・・・(-_-;)
(元の飼い主は行方不明になり(汗)未だ消息不明です。)
そうそう!生まれて初めてトイレでウンチ(失礼)した時、それも2匹同時に!! 余程ビックリしたのか、はたまた気持ちが悪かったのかウンチの最中ずっと「ぴーぴー」鳴いてました。 ウンチの時に鳴いたのは後にも先にも、その一回だけでしたね~(残念)。
しかもその後、2匹揃って自分のウンチを不思議そうに見つめていたのには笑いました。 可愛かった~。 今でもその声をハッキリ覚えています。 しかしもう15歳だと言うのに、未だに取っ組み合いをしては豪快に毛を 飛ばしまくっています。 嬉しいやら呆れるやら・・・・・。
茶々は、くるんと さらんの後、蘭丸と風の間に産まれた7匹(!)の内の1匹です。 他の6匹は無事貰われていき、今はそれぞれのおうちで幸せに暮らしています。
7匹は凄い数でしたが、くるんと さらんに助けてもらい全員元気に育ちました。 (男の子にも関わらず、顔もお尻も全部舐め、オモチャを与え遊び方を教え、噛まれても引っ掻かれても耐えていた。 けな気) なんせ風は、授乳が終わると育児放棄をするのです。 自分の役目は終わった、と思うらしい・・・違うだろっ!(――゛)
そんな中、茶々は父親の蘭丸に溺愛された事もありワガママ一杯に育ちました(爆) しかし大人になってから、異父兄弟くるん さらんに軽く制裁を受け更正した次第です。
今は爪を切る時以外は、人間大好き、遊び大好き、でもイマイチ猫嫌い(?)の良い子です。 特技は、怒りながら遊ぶこと(笑)。
でも2年前、右目が角膜黒色壊死症と言う病気になり失明の危機にさらされた事がありました。 幸い、眼病専門の先生を紹介され手術を受ける事ができ無事回復↑。
でも初めてカラーを付けた時、ひたすら後ずさりをし何度机から落ちた事やら・・・。 慣れたら慣れたで付けてるのを忘れ、ベッドに飛び乗ろうとしてはカラーに阻まれ落下。
後、笑えたのがカラーで顔を洗えない時、私の手を使ったこと。 私の手に自分の目を擦り付け、その後擦り付けた私の手を舐める、 これを繰り返すんです。 私は単に利用されてるだけなんですが、「頭いい!」 とか思っちゃいました。 それになんだか信頼されて る気がして、嬉しかった。
もちろん!こんなことするくらいですから、これまた甘えん坊です。 後、女の子だからでしょうか? 甘えるのが上手いこと上手いこと(笑) もし茶々が人間だったら、世の男どもは骨抜きにされてたかもしれない、などと親馬鹿な事を考えています。 ただ4匹の中で一番の食いしん坊なだけあってウエストはありませんが・・・。
シシ丸は知り合いだったブリーダーさんからウチに来た子です。 この時ブリーダーさんから言われた言葉が、「売れ残ったのがいるから 貰ってくれない?」「処分しようかと思ってるんだけどね~」 でした。 どうやらウチはそーゆー子達が集まる事になってるみたいです(^_^;)
見て驚きました。 生後2ヶ月なのに1ヶ月くらいの体重しかなくガリガリ。 おまけに顔は目やにだらけで、毛もスカスカ。
手のひらに乗せてもまるで空気のように軽かった・・・。 「このままじゃ確実に死ぬ!」 と思い引き取りました(母には 反対されましたが^_^;)。
かと言ってどうにかできる自信は全くなかったんですが、放ってはおけなかった。 来て3日間は食べず動かず、かろうじて水だけは飲む感じ。 獣医からも、「駄目かもしれない」 と。 それが4日目から物凄い勢いで食べ始め、もうただただビックリ! それからメキメキ太りだし、あっという間にコロコロに。 見た目は元気そのもので、お兄ちゃんたちにじゃれて喧嘩を仕掛けるほどに成長。
でも嬉しい反面、気掛かりな事もありました。 それは吐く回数が多い事。 それまで少ない数ではありましたが、子猫を育ててきた 経験からでしょうか、「何かが違う」 と。 でも獣医に診せても、「胃腸が弱いんだろう」 との返事。
それだけではなく、性格的にも問題を抱えていました。 今でこそ、『ファンキーシシ丸♪』 ですが、当時は人間に全く心を開かない 子だったんです。 余程辛い目にあったのでしょうか、溶けない氷のような心を持ったとても寂しい子でした。 触れていても、「お前に は絶対心を開かない」 と言ってるのが聞こえるんです。
当然ゴロゴロもフミフミもスリスリも全く無し。 私に出来る事は、ひたすら声を掛け続ける! だけでした。 その内ますます嘔吐の回数が増え、日に何回も。 食欲もなくなり、うずくまるようになっていました。 意を決し、反対する周りを説き伏せ、大きな病院に。
検査の結果、大静脈門脈短絡症候群(通称、門脈シャント)と言う先天的な異常である事が分かりその日の内に緊急手術を受けました。 後1日遅ければ死んでいた状態でした。無事手術が終わりシシを見た時、嬉しいのと申し訳ないのとで涙が止まらなかった。
その後何日かは食事禁止で骨と皮になりましたが、経過も順調で今はすっかり元気なおデブに。 尚且つ見事な暴れん坊将軍に成長しました\(^o^)/ シシの異常を見つけてくれた先生に心から感謝しています。 そして少しずつでしたが心も開くようになってくれ、現在 に至っています。 今では人間大好き、おんぶ大好き、噛み付くの大好き! な困ったちゃんになりました。
おまけに、どうやら、“ド” が付く天然。 お兄ちゃんの真似をしてスクリーンに駆け上がっては落ち、机からイスに飛び降りようとしてはそのまま視界から消え、ダッシュをしてはそこら辺中に激突。 壁にへばりついて揺れてるホコリに一生懸命話しかけ、ハエを追いかけては見失う。 果ては食事の最中にトイレを思い出し、トイレを済ませたら食事を忘れる始末・・・。 ・・・・・・・・ 育て方間違えた・・・・・・・・・・・(-_-;)
まぁ、出来の悪い子ほど可愛いのは人間も猫も変わらない、って事でしょうか、苦笑。 でもこの四匹、ちゃんと役割分担してるんです よ。 くるんは四匹分甘えん坊で、
「甘えん坊はボクだけじゃないニャ!」
さらんは四匹分大人。
「ボクは大人だからね!」
茶々は四匹分爪切り嫌いで、
「でも撫でられるのは好きニャ♪」
シシは四匹分暴れん坊。
「いつも暴れてるわけじゃないニャ!」
うまく出来てる!と思うのは、私だけでしょう・・・か?
今は蘭丸も風も天国にいますが、こんなに可愛い宝物たちを残してくれた事に本当に感謝しています。 かなり想定外でしたが・・・。 そしてシシ丸には、「始めっからウチに来る気でいたろー?」 なんて言ってます。 ホントは、売れ残ってくれて(?)ありがとう! って思ってるんですけど(^_^)。