2006年8月号は
バロンくん・シャルルくん・カールくんをご紹介です♪
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離れ離れに暮らす今でもバロンくんはみんなの良き親分です☆

今は目も見えず、歩くこともできず、寝たきりの生活になってしまったバロンくん。
16年前、田中さんのお家にやってきた時は、田中さんが北海道の釧路に住んでいらっしゃる頃でした。

娘さんにせがまれペットショップへ行くと、4匹の兄弟の中で一番大きく、元気で、まるで上から何かで押しつぶされた様に、“ペッタンコ” と言う言葉がぴったりのワンちゃんに出会うのでした。 大きくなってもその姿は健在。 「伏せ!をするとまるでモップのようです」 と田中さん。

そうして一瞬にして田中さん一家の心をとらえたバロンくんは、家族の一員として迎え入れられることになります。

以来、どこへ行くにもいつも一緒。 ご主人の転勤で札幌に行ったり、東京の世田谷に来たり、横浜に住んだり、又世田谷に戻って きたり。

怪我や病気もしました。 散歩中、草で目を怪我して手術。 ヘルニアの時も入院して田中さんご家族はとっても心配な思いをしました。

でも、楽しいこと悲しいこと、バロンくんの小さな頭の中はたくさんの思い出がいっぱい詰まっています!

そして、家族も増えました! トイプードルのシャルルくん、ミニチュアダックスのカールくん。  それぞれ個性が強く、行動も性格もバラバラ!

しかし、その中でもバロンくんはふたりにとって、常に別格。 絶対逆らったり、チョッカイをかけたりなんかしません。 バロンくん は田中家のボス的存在です。

その後シャルルくんとカールくんは、二人の娘さんの結婚、独立と同時に、それぞれ家を出ることになりました。  今はバロンくんだけがお家に残って田中さんの心を癒してくれています♪

現在は離れ離れで生活しているバロンくん、シャルルくん、カールくんですが、昨年、上の娘さんの結婚を記念して、タキシード姿で 記念写真を撮ろうということになりました☆

三人とも生まれてはじめてのフォトスタジオで、着いたとたんに、てんでバラバラの行動で大暴れ!!  まわりはもう汗だく!! スタジオのお姉さんは大きなライトをひっくり返すし・・・!

「でも、ホラ!この三人のきまってる写真を見てください! “ハイポーズ!” の一声でバッチリ!!」 と田中さん。

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「お姉ちゃんの結婚式だからね♪」

 

実は、「この写真にたどりつくまでに40~50枚撮ったかも。 デジタル写真時代でよかった!」 と後で内緒で教えてください ました(笑)

一年前は、まだこんなに元気だったバロンくん。

今年の3月頃から徐々に歩けなくなり寝たきりになり、突然呼吸が困難になり・・・。 6月初め、病院の先生にも、 「今週一週間、持つかどうか・・・」 と告げられましたが、あれからもう二ヶ月もバロンくんは頑張っています!!

「仕事から帰ってバロンのお腹が上下するのを確認するとホッとする毎日です」 とおっしゃる田中さんです。

先日、バロンくんが危ないということもあって、娘さんたちがワンちゃんを連れて久しぶりに帰ってきた時のことでした。

びっくりしたのは、シャルルくんと、カールくんが、真っ先に寝たきりのバロンくんに挨拶に行ったことでした。  残念ながらバロンくんは反応しませんでしたが、そんな光景を見て田中さんご一家は、「犬の世界ってすごいなぁ」 とあらためて感心 したそうです。

そして、またまた、家族が増えました!! ご結婚された娘さんの家に来たトイプードルのミシェルくん。 シャルルくんの弟です!  まだ4ヶ月なのに他の誰よりも大きい!(本当にトイプードル?)いたずらで、やんちゃで、愛称、“山下家のデビル!”(ご結婚後は 山下さんです)

先日、娘さんがご実家に戻られたときも、バロンくんの周りで大暴れ! そんな元気一杯のミシェルくんにバロンくんは、「よく来たね♪」  と言っている様にみえたそうです♪

私たちがお世話に伺うと、落ち着いて横になっているバロンくん。

耳元で、「バロンく~ん」 と話しかけ、体をやさしく触って、私たちが来たことを知らせると、眠たそうな表情をしながら、長い時間同じ姿勢だった体をゆっくりノビ~をしながら目覚めます!

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「あっ! お姉さん、おはよう~♪」

 

ご飯は缶詰をスプーンであげると美味しそうに食べてくれ、

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「今日もご飯が美味しいね♪」

 

お水は注射器であげると、上手に舌を出して飲んでくれるバロンくんです。

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「ボク、お水上手に飲めるでしょ♪」

 

時々便秘気味になって、「プーップー」 と何度もオナラをしていましたが、最近はお通じもとっても快調♪ そんな些細なことがとっても嬉しい毎日です☆

田中さんがこの文の原稿を書いている時も隣でスヤスヤ眠るバロンくん。
「いつもこうであればいいのですが、息が苦しそうな時は、本当にかわいそうです」 と、田中さんも大変辛い中、今回のキャットワン仲間にご協力いただきました。

それでも、田中さんはバロンくんに生きる力があるうちはしっかり支えてあげようと心に決めています。  そして、原稿の最後にこんな言葉を残してくださいました。

「頑張れバロン!! 明日も大好きなキャットワンのお姉さんが来てくれるよ。  頑張れ!  頑張れ!!」