2007年12月号は Sさん宅の大家族をご紹介です☆ |
◆今日は我が家のたくさんの家族をご紹介させていただきます。
◆アンちゃん
11年前に千葉の海でカラスに襲われているのを私のお友達が助けてくれました。 その時は、ショートホープ(タバコの)より ちょっと大きいくらいで、黒いネズミみたいでした。 2時間おきに哺乳瓶でミルクをあげて、なんとか今まで病気なしです! ちょっと顔がペチャンコ気味で、“アッ” としか鳴けないのがチャームポイントのおばちゃん。 なぜか、ビニールを舐めるのが趣味・・・、美味しいのかな?
◆リンちゃん
海沿いの公園にポツンと捨てられていました。 初めは里親さんを探していましたが、とてもおしゃべりの甘えん坊で、終いには甘えすぎて、私によじのぼって、勢いで頭の上まで登りきってしまい、“これ以上のぼれないよ~~” と言って困っているこの子を見て、あまりのかわいさに参ってしまい、うちの子にしてしまいました。 なかなかアンに仲良くしてもらえず、猫パンチばかりくらっていました。 ところが、なんと私の誕生日にアンの背中に抱きついて寝ているリンを目撃!!感動でした!! ご飯を食べるスピードが女の子ナンバーワンの食いしん坊ちゃんです。
◆レオくん
4兄弟で捨てられていました。 3匹は次々にすてきな家族に迎えられていくなか、なぜか残ってしまって、ものすごく寂しそうに 思えてしまい、うちの子になりました。 今ではみんなを見守る優しい包容力満点のお父さん的存在です。 私にとってもお父さんの ような感じ^.^
◆りなちゃん
川沿いで夜ご飯を探しているガリガリの猫でした。 きれいなアメショー柄なので、家出猫かもしれないと声を色々掛けてみましたが、結局5年くらい家にいます。 初めは短気で怒りっぽく、毎日猫パンチをうけながら抱っこしていましたが、今ではよだれをダラダラしながら甘えてくれます。 歯があまりないので、いつもアカンベーをしているおばあちゃん猫です。
◆るなちゃん
深夜の公園で地域猫の避妊去勢手術をするために捕獲していたときに、ご飯に夢中で捕まってしまったルナ。 ガリガリで、汚くて、頭でっかちで、皮膚病で、う~ん、大丈夫かな??なんて心配もどこへやら、今では体重も3倍以上になり、 かわいい女の子に!! 抱っこすると、“キャッ” とか“キュッ” とか言うんです! なんと一番の男好きで、友達がたくさん遊びに来ると必ず男性のお膝に・・・。
◆クリくん
この子のお父さん代わりの猫は泡をふいて変死・・・。 人間に慣れていた兄弟は突然の行方不明・・・。 本人は片目が不自由・・・。 あまりに心配な地域だったので保護しました。 人間にもあまり慣れていないので初めはなかなか家でも姿を見せてくれず、イリオモテヤマネコ状態。 けれど、今ではお腹も見せてくれるし、少しは人間不信が治ったかな? 抱っこにはまだまだ時間がかかりそうですけど・・・。
◆キン太くん
幼稚園に捨てられていたのを、男の子が助けてくれました。 強そうなのになんだか弱くて・・・4ヶ月くらいの時、原因不明の病気で寝たきりになったほど。 気の優しい甘えん坊のキン太君。 ご飯の時間になると、甲高い声で叫ぶように奇声を発します・・・。 そして、自分のご飯が終わるとみんなのご飯を狙いに・・・忙しいご飯です。
◆ギン太くん
小学校の裏門で生まれたギン太。 人間が怖くて、逃げまわっていました。 でも、交通事故が多くて危険な場所だったので保護してしまいました。 鼻の周りがおヒゲのようになっていて、顔がペナルティーのワッキー(お笑いの)にそっくりなので、家に遊びにくる 友達からは、“ワッキー、ワッキー” と大人気で、写メールのモデルになっています。 時々私の顔を見て、”ワッホー” と口を真ん丸にあけて鳴くのがたまらなく笑えます。
◆リカちゃん
交通量の多い場所で、お腹をすかせていたので、保護しました。 全くと言っていいほど人間には慣れていなかったのですが、まだ 4ヶ月くらいの子猫だったので、あまりに心配でうちの子になりました。 一番の美人さんなのに鳴き声がハスキー。 そこがまた かわいい。 犬のココちゃんが大好きで、いつもおしりをすりすりとココちゃんの顔にすりつけています。 高いところに上ろうとして滑っちゃたり、なかなかのドジ娘です。
◆レンくん
小学校の裏門に突然捨てられていたおじいちゃん。 去勢手術をして、戻してあげるつもりだったのですが、あまりに情けない顔で私を見つめるので、そのまま家に連れて帰ってしまいました。 とっても遠慮がちな子で、いつもみんなが甘え終わるのをじっと待って、“そろそろいいかなぁ??” なんて感じで近づいてきます。 情けない顔はまだまだなおりません・・・(笑)
◆テンくん
工場で3匹兄弟で生まれ、2匹は次々に病院で亡くなってしまいました。 この子も1ヶ月以上入院し、やっと退院できました。 でも、下痢やら涙やら鼻水やら・・・やはり弱そうな子です。 なので、里親さんを探すこともできず、うちの子になりました。 私がトイレ掃除などをしていると、上から頭をたたいたり、甘噛みをしてきたりとけっこうな甘えん坊です。
◆しんくん
残念ながらつい最近亡くなってしまいましたが、キャットワンのみなさんにはとてもお世話になったので、是非載せていただきたくて書いてしまいました。 この子は埋め立て地で風がビュ~ビュ~吹いている寒い日に一人捨てられていました。 ご飯を出すと、お腹も ペコペコなはずなのにそれよりも甘えたいのか、膝に乗ってきて、まるで助けを求めているかのようでした。 なんだか常にどことなく頼りない子で、なかなか食べても太れなくて・・・。 でも、とにかく優しくて、自分も歯肉炎で口の中が痛いのに、猫だけでなく犬までも舐めて毛繕いをしてあげるような子でした。 発病してからは亡くなるまで早かったですね・・・。 まだまだ思い出すと寂しいです。 本当にキャットワンの皆様にはお世話になりました。
◆ココちゃん
知り合いのボランティアさんから、『山梨県の山の中で、集団生活をしている約300匹の犬がいて、その中に片目がないという ハンディとみんなより少し小さいというのでいじめられている子がいるので、引き取り手を探しています。』 と聞きましたが、ちょうど引き取って1年のラブラドールのノアちゃんがリンパ腺ガンで亡くなったばかりで気が抜けていました。
ノアも色々なお家を点々として、虐待を受けて、栄養不足で成長不良の子でした。 でも、性格がとても明るくて、なんだか逆に それがいじらしくて、切ない子でした。 家に来てすぐにガンが分かり、約1年で天国へ行ってしまいました。 そして1ヶ月も たたないうちにそんなお話・・・。 とても悩みましたが、優しいノアはきっとかわいそうな犬を助けてほしいはず、と思って家族として迎えることにしました。
柴ミックスと言われて家に来たココちゃん。 でも、顔はどう見てもコーギー・・・。 お家にあがったことがないからそこら中で 匂い付けのおしっこ・・・。 ごはんも全く何をあげても口を付けてくれない・・・。 う~ん、困った! でも、1週間くらいして、 やっと手から鶏ササミを少し食べてくれるように!
でも、それからは日に日に人間の言葉も覚えて、コミュニケーションがとれるようになり、今では、「しゃべれるんじゃないの!?」 って思うくらい! 私が目も見えない子猫を4匹拾ってきたときは、仰向けになっておっぱいをあげているのにはさすがにびっくり! 犬にも猫にも人にも友好的で優しくて、本当に助かってます。
でも、今1番の問題は、家よりも近所の酒屋さんが大好きで、毎日のお散歩の関所になっていること・・・。 酒屋さんの家族みんながとても優しいし、なんでもおいしい食べ物をくれるから大好きなんです!! (酒屋さん情報によると、ココちゃんは甘党らしい) 酒屋さんの定休日にはとてもかなしそうにお店の前をとぼとぼと歩きます・・・。
◆ロンちゃん
この子もボランティアさんから、家の家族に。 ブリーダーさんに捨てられて、その後、里親に行った先でも鳴き声がウルサくて返されてしまったミニチュアロングコートダックス。 ミニチュアといっても母体犬だったからか、7キロくらいもあり、けっこう大きめ。
確かに吠える吠える・・・。 抱っこしないと吠えっぱなし・・・。 それと同時にお家の中で、掃除機とか色々な物にぶつかりながら 歩いていることを発見。 病院に連れて行ったら、目がどんどん見えなくなる病気で、効く薬はないとのこと・・・。 約1年経った今では全盲ですが、お散歩もできるし、日常生活には全く問題はありません。 やはり見えないことは寂しいし、かわいそうですが・・・。
犬洗洞さんに毛を短くスムースのようにしてもらったら、まるで子犬のようになって、しかもスッキリ身軽になったのか、お散歩中に 突然5歩くらい走ったりするようになりました! 「5歩くらい」 というのがロンらしくて笑ってしまいます。
最後に・・・
みんなそれぞれのパーソナリティがあっておもしろいです。 でも不思議なことに喧嘩らしい喧嘩は全くないんです。 新しい猫や犬が来ても、「君も大変だったんでしょ?」 なんて感じでわりとすぐに家族として迎えてくれます。 ほとんど正確な年齢や、生い立ちは分かりませんが、楽しい共同生活といった感じでしょうか。
本当は1、2匹とじっくりと向かい合いながら・・・なんていうのが理想だったのですが、かわいそうな子があまりに多くて大家族になってしまいました・・・。
動物と一緒に生活をすれば、楽しいことばかりではなく大変なこともたくさん。 でも、一度家族に迎えたのならば、きちんと一生面 倒をみるのは絶対!!! 捨てるなんてもってのほかです! なんてことを感じながら、捨てた人を恨むこともなく、きれいな心の動物 たちから色々なことを学びながらの毎日です。
動物は癒しだけではなく、なんだかとても大きな忘れてはならない大切なことを教えてくれますよね!!!
以上、Sさんに大家族のみんなをご紹介して頂きました☆
さて、そんなSさん宅にお世話に伺うと、ココちゃんとロンちゃんが、「ワンワン!!」 としっかり番犬(?!)をしてお迎えです☆
ふたりとも、とっても甘えん坊さんで、お散歩後の足拭きは、一人を拭いていると、もう一人が必ず割って入ってきてしまいます♪
猫ちゃんたちは、みんな個性的で、甘えん坊さんで良い子ばかり。 ブラシを持つと、わんさと大集合して、長蛇の列(?!)ができるくらいです♪
人数が多い分、一人ひとりの様子を把握し体調などを管理するのは大変ですが、たくさんのワンちゃん、ネコちゃんたちに囲まれて とっても楽しいSさん宅のお世話です☆