2005年11月号は トトさんをご紹介です♪ |
今日も、の~んびりマイペースで過ごすトトさんです♪ |
トトさんは現在、高橋さんご夫妻と一緒に暮らしていますが、元々は、奥様のお祖母様がご病気だったため、お祖母様を元気づけるために、奥様のお父様が飼い始めた猫ちゃんでした。 しかし、お祖母様が長期入院することになってしまい、一人暮らしだったお祖母様の家を預かるために、まだご結婚前の奥様が移り住むことになります。
そして、トトさんのお世話も奥様が必然的に引き受けることになったと言う訳です。 そのため、奥様も旦那様もトトさんの一番かわいい子供時代を、実はよく知らないそうです。
奥様がお世話を引き受けた当時は、トトさんの他に、トトさんが産んだ真っ黒な雄猫のチャチャくんもいたそうです。 ふたりでとても仲良く暮らしていて、トトさんはいつもチャチャくんにゴハンを譲ってあげる良いお母さん猫でした。
当時は下町の一軒家でしたので、ふたりとも勝手に外に出て遊んでいて、近所の方にも可愛がってもらっていたようです。 ただ、そのことが災いして、チャチャくんは白血病に罹り、若くして亡くなってしまいました。
チャチャくんの感染がわかったときに、幸いトトさんには感染していないこともわかり、獣医さんにはふたりを離すように言われたそうです。 しかし、元々いつも一緒に過ごしてきた親子でしたので、どうしても引き離すことができず、トトさんも一緒にチャチャくんを看取ることになりました。
チャチャくんが亡くなるまでの1ヶ月間はトトさんも辛かったと思います・・・。 とおっしゃる奥様です。
その後、トトさんは白血病に感染することもなく、面倒を見るべき息子もいなくなってしまい、ゴハンをひとりで食べるようになったため、だんだんと家主らしい貫禄のあるボディになってきました。 高橋さんが座る椅子を占領するようになったのもこの頃からだった そうです。
ご結婚前に旦那様が奥様のお宅に遊びに来るようになった時、まず、旦那様が気にされたのは、この “家主(トトさん)” に、いかに気に入られるかということだったようです。
はじめは簡単なゴハンの用意から始まり、そのうちにトイレ掃除や爪切りなども旦那様がするようになると、トトさんのほうでも、 「この新しい男は奴隷(?!)ニャ」 と認識していったそうです。 もちろん旦那様はトトさんにメロメロですが、トトさんのほうでも奴隷(?!)の心を惹きつけるべく、熟女のオーラを漂わせているそうです(笑)
トトさんの最も変(?)な癖は、“人の口を舐めること” だそうですが、今はもっぱら旦那様の口ばかりで、奥様の方へはたまに 申し訳程度に舐めるくらいだそうです。 そして、その舐め方がもの凄く、旦那様の膝に乗ると、旦那様の顔に自分の顔を近づけて、 ベロベロベロ・・・。
さらに、旦那様の顎を手(前足)でグイッと引き寄せてベロベロベロベロ・・・。 これがほぼ毎晩なのだそうです。 そばで見ている奥様はただ呆れるばかり。 また、その時のトトさんの顔がやけに可愛いく、「オンナって怖いなぁ・・・と、しみじみ思います。 この様子をお見せできないのが残念です」 とおっしゃる、奥様です。
トトさんは好物のおねだりもします。 好物のカツオブシはキッチンの戸棚に出汁用カツブシと一緒に入っており、夕飯の支度中に 戸棚を開けると、その音を聞きつけて、「ニャニャッ」 と走ってきます。
ところが夕飯のメニューが和食以外の日は、その扉はいつまでも開きません。 するとトトさんはキッチンに入ってきて、キッチンの 床にどっかり座り込むのです。 これでは邪魔だし、トトさんも危ないので、仕方なくカツオブシをあげることに・・・。 まんまとトトさんの策略に乗ってしまう奥様なのでした。
カツオブシを戸棚から出すと、トトさんは一目散にお皿の方に走っていきますが、時には意地悪して、全然違う方向に歩いてみたりする奥様。 そうするとトトさんも奥様の後をついてくるので、ついつい面白くて遊んでしまうそうです。
現在のマンションに引越してきてからはトトさんを外に出すことができなくなってしまい、運動不足解消のためにキャットタワーを購入したそうです。 しかし、トトさんは残念ながらあまり乗ってくれません。 でも、自分が注目されたいときには気づくと乗っていることがあり、注目されることが好きみたいです。
テレビに見入っていると、テレビ台の下の戸棚に入り込んでみたりすることもあるそうです。 高橋さんご夫妻がお家にいる時には、 いつの間にか、おふたりのそばでゴロゴロしていたり、夜は、初め居間の方で寝ていたのに、朝になると、おふたりの足元で寝ていることも多いそうです。 しかし、休日の朝などゆっくり寝ていたい時に、のしのし体に乗ってきて、髪の毛をジャミジャミ舐めるのには少し困ってしまうそうです。
そんなトトさんも、過去2回、脱走した経験があります。 網戸を閉め忘れていたことからベランダに出てしまい、ほかのお宅のベランダやマンションの境の高い塀まで行ってしまったそうです。
一度は旦那様が足場の危ないところをつたって救出し、もう一度は、行ってしまったお宅の方が帰るのを待ってベランダに入らせて いただき、無事引き取ることができました。 もう、こういう事が起きないようにと、今はきちんと網戸を閉めて生活しているそうです。
トトさんは今ではさらに熟女化して、日がな一日ゴローンとしており、体つきもさらに貫禄が出て、遊びに来たご友人たちには、 しばらくしてから、「これ、もしかしてアメショ?」 と聞かれるそうです。
「猫ってみんなこんなものニャ♪」
長生きのためにもダイエットしてほしいなあと思う高橋さんですが、その思いはトトさんには伝わらないみたいです・・・。
私たちがトトさんのお世話に伺うと、カーペットの上で横になり貫禄たっぷりにお出迎えしてくれます。 そして、私たちが台所に立つとすぐに側にきてカツオブシの入っている棚をみつめます。 カツオブシをあげるとペロリと平らげ、後はのんびりと過ごします。
「ゴハンよりカツオブシがいいニャ!」
オモチャを振ると軽快に走り回ってじゃれてくれる事もありますが、すぐにゴローンと仰向けになり寝ながら遊びだすトトさん☆
「これでも一生懸命 遊んでるのよ!」
そんなマイペースなトトさんに周りの人はみんな癒されてしまうのです♪